2012/11/20

TOPICS
2012台日砂防共同研究
「2012台日土砂災害防治研討会」が開催される



 去る10月14日(日)から20日(土)にわたって、中華防災学会の招待により5名の調査団員(団長:大久保駿当協会副会長)が訪台し2012台日砂防共同研究が開催され、「2012台日土砂災害防治研討会」および現地視察が行われました。

 研討会では、日本側から松村和樹京都府立大学教授の「2011年12号台風により奈良県十津川村で発生した深層崩壊」と桧垣大助弘前大学教授の「2011年東北地方太平洋沖地震での土砂災害の実態とその地形・地質的類型化」の2課題、台湾側から2課題の調査研究・報告が行われ、その後活発な意見交換が行われました。
 
 現地視察では、今年7月の蘇拉台風や同8月の天秤台風による土砂災害発生箇所、平成18年に形成された龍泉渓の堰塞湖、中央地質調査所、(公財)交流協会等を訪れ、各視察箇所においても活発に意見が交わされました。

 また、「地震、台風等に際する土砂災害の防止及び砂防に係る技術交流に関する財団法人交流協会と亜東関係協会との間の取決め」に基づく日台の行政間技術交流のため、国土交通省砂防部砂防計画課地震・火山砂防室の越智英人課長補佐が調査団に合流し「台日雙邊行政官会議」が行われ、深層崩壊・天然ダム・土砂流出流域モニタリング・技術交流に関する事項について日台間で協議が行われました。


和平村土石流被災箇所の視察 土砂災害防治研討会出席者