2012/12/3

TOPICS
2012台日砂防共同研究
「台湾・日本・オーストリアの共同シンポジウム」が開催される



 去る11月5日(月)から11日(日)にかけて、中華水土保持学会の招待により、5名の調査団員(団長:原義文当協会専務理事)が訪台し、2012台日砂防共同研究の一環として、「台湾・日本・オーストリアの共同シンポジウム」への参加と現地実験見学、水土保持局訪問、現地視察を行ってきました。

 共同シンポジウムは、国立中興大学国際会議場で行われ、日本から丸谷知己北海道大学教授、五味高志東京農工大学准教授、藤澤和範(株)高速道路総合技術研究所砂防研究担当部長が発表を行い、台湾からは5名、オーストリアからは10名が発表しました。

 現地実験として、河道閉塞決壊実験が、中興大学恵ソン(くさかんむりに孫)林場内の河道幅約15mの渓流で行われました。高さ2.5〜3m程度の河道閉塞を2箇所設置し、流水による湛水、越流、侵食、決壊の過程の観測が行われ、これを見学しました。

 南投市にある水土保持局を訪問した際には、副局長以下土石流防災センターの職員等と深層崩壊の対策や地すべりへの対応などについて意見交換を行いました。

 現地視察では、1999年の921地震により崩壊した、九ブ(イに分)二山地すべり対策現場と921地震博物館及び、生態系等に配慮した渓流保全工の現場として、台湾北東部の宜蘭縣の「梗枋南渓渓流保全工」と「大礁渓渓流保全工」を訪れました。


シンポジウム会場にて 河道閉塞決壊実験現場にて